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「バーチャルオフィス」が米国で開花 居住地問わない人材採用も可能に=柏村祐

eXp社が開発した「バーチャルオフィス」での会議風景(C)eXp Realty
eXp社が開発した「バーチャルオフィス」での会議風景(C)eXp Realty

「通勤」という仕組みをなくした会社が米国で登場している。米ナスダック市場に2018年に上場したeXp Realty社はその一つだ。

 北米で最も急成長している不動産仲介会社の一つで、全米50州とコロンビア特別区のほかカナダの3州で1万6000店を超える代理店を持つeXp社は、現実空間のオフィスを捨てデジタル上の“アバター(分身)”が集まるオフィス、すなわち仮想(バーチャル)空間に、社員たちが互いに会話などコミュニケーションを行う「バーチャルオフィス」を開発し、自ら利用している。

 eXp社がバーチャルオフィスの運用を始めたのは2009年だが、当時はインターネット環境やPCの性能が未成熟で実用に耐えなかった。しかし、ここに来て技術的に環境が成熟し、ついに実用的なサービスとして開花した。

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