令和の新制度(2)情報教育 IT導入で自治体格差が拡大 経済成長とAI時代への分水嶺=渡辺敦司
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2020年度から小学校で始まる新しい学習指導要領では、プログラミング教育が必修化されるだけでなく、全教科の授業でIT(情報技術)の活用が求められるなど、「情報教育」が強化される。
一方、教育分野では毎年1800億円を超える財源が確保されながら、交付される自治体次第で、必ずしも使われる保証のない経費がある。パソコン・タブレットや無線LANなど公立学校のICT(情報通信技術)環境整備費だ。
使途が限定されない地方交付税として充てられるので、自治体によっては橋や道路など他の事業が優先される。そのため、学校ICTの整備は全体的に遅れているばかりでなく、自治体間格差の広がりが深刻な問題になりつつある。
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週刊エコノミスト
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