週刊エコノミスト Online東奔政走

トランプ氏への異様な「気配り」 安倍政権との「親密さ」は本物か=及川正也

トランプ氏(左)への配慮の「費用対効果は?」(Bloomberg)
トランプ氏(左)への配慮の「費用対効果は?」(Bloomberg)

 6月に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に向けて協力を要請するため、安倍晋三首相が訪米し、トランプ米大統領と会談した。両首脳は5月下旬に東京で、6月下旬に大阪で会う予定で、異例の3カ月連続会談となる。緊密な日米関係はもちろん結構だが、果たしてその「費用対効果は?」となると、心もとない。

「3カ月連続会談というが、実際にそうなるかどうかは直前までわからない。トランプさんは予測不能なところがある。そのリスクをどう減らすか」。外務省関係者はこうつぶやく。そのリスク管理の結果が今回の3カ月連続会談という。どういうわけか。浮かび上がってくるのは、トランプ氏へのこれでもかという気配りだ。

残り1813文字(全文2113文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事