止まらないトルコ・リラ安 エルドアン政権の強権嫌気=山本康雄
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トルコの通貨リラが再び動揺している。リラは昨年8月10日、1日で20%超も下落し、他の新興国市場にも通貨安が波及した。トルコ政府・中央銀行はその後、財政・金融政策を引き締めに転じたほか、通貨下落のきっかけとなった対米関係の悪化についても、拘束していた米国人牧師を釈放して沈静化を図った。その結果、昨年末にかけてリラは持ち直していた。
しかし、今年3月21日、トルコ中銀発表の統計で外貨準備の減少が明らかになると、リラは対米ドルで6%超下落した。外貨準備がリラの買い支えに使われているとみて、米投資銀行のアナリストがリラ売りを推奨するリポートを発表したことが契機となった。
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週刊エコノミスト
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