「LINEバンク」の衝撃 圧倒的な個人の顧客基盤=高橋克英 /9
有料記事
詳しくはこちら
無料通信アプリのLINE(ライン)が、みずほフィナンシャルグループ(FG)と2020年に開業を予定する新銀行「LINEバンク」(仮)は、既存の銀行にとって大きな脅威になるだろう。LINEは銀行設立によって、銀行、証券、保険、決済、スコアリング(点数化による信用力の評価)なども可能な総合的なリテール(個人向け)金融サービスをスマホ上で構築することになる(図)。
異業種による銀行はすでに多くの先例があるが、アプリで個人と直接つながっているLINEの場合は、顧客基盤の規模が異なる。LINEの国内ユーザー数は月間約8000万人、キャッシュレス決済サービス「LINEペイ」の登録者は3200万人(19年4月時点)にのぼる。LINEバンクが具体的にどんな事業を手がけるのか、現時点では詳細は明らかでないが、こうした顧客基盤を生かした個人向けの幅広い金融サービスに取り…
残り843文字(全文1231文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める