教養・歴史書評

『人生100年時代の経済 急成長する高齢者市場を読み解く』 評者・柳川範之

    著者 ジョセフ・F・カフリン(マサチューセッツ工科大学エイジラボ所長) 訳者 依田光江 NTT出版 2700円

    既存の高齢者概念 更新迫る問題提起

     人生100年時代という言葉が、近年あまり違和感なく使われるようになってきた。しかし、寿命が延びることによって起きる社会の構造的な変化を、リアリティーを持って把握している人はまだまだ少ないのではないか。そんな中、本書は米国での実情を通してではあるが、今何が大きく変わりつつあるのかを、かなりの具体例をもって示してくれる。

     本書で描かれているのは、どちらかといえば、マーケティング的な視点だ。「急成長する高齢者市場を読み解く」という日本語版副題が示しているように、高齢者は何を求めているのか、高齢者市場にはどのようなニーズがあるのかという点が主に取り上げられている。

    残り835文字(全文1189文字)

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