新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『日本が外資に喰われる』『農学と戦争』『柔軟的思考』『警察庁長官狙撃事件』

『日本が外資に喰われる』 中尾茂夫著 ちくま新書 940円

 バブル崩壊後、不良債権と言えば暗いイメージがつきまとったが、外資から見れば安値で買いたたき、高値で転売できる高収益ビジネスの到来だった。1997年の日本の金融危機とアジア通貨危機の共通点は、各国の老舗企業が次々に外資の手に落ちた「史上最大の資産移転」だったと筆者は分析する。特に先物市場で売りを浴びせ、価格が下がったところで買い戻す手法に世界は翻弄(ほんろう)された。冷徹な政治経済の力学に危機感の薄い日本人に警鐘を鳴らす。(R)

残り740文字(全文985文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事