教養・歴史書評

変化し続ける『西遊記』 ダイナミックな歴史を読む=加藤徹

     中国の古典小説『西遊記』の物語は、日本でも人気がある。孫悟空が活躍する子供向けの漫画やテレビアニメは多い。そのため日本では、原典の『西遊記』を児童文学だと誤解している人が多い。しかし武田雅哉『西遊記 妖怪たちのカーニヴァル』(慶應義塾大学出版会、2000円)によると、原典の『西遊記』は子供向けの本ではなく、大人が読んで楽しむエンターテインメントだ。

     日本のドラマや映画の『西遊記』は、中国の原典を変えている。中国では、沙悟浄(さごじょう)は河童(かっぱ)ではないし、三蔵法師は女ではなく男で、猪八戒(ちょはっかい)は中国在来の精悍(せいかん)な黒ブタだ。

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