中国の資源ゴミ禁輸で勃発 リサイクル危機への対処は=小林知代
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最近、当地で「Do you Kon do?(コンドーしていますか?)」という言葉を頻繁に耳にするようになった。米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』にも取り上げられた近藤麻理恵さんの片付け術が、米国で一大ブームを巻き起こした。使わなくなった物を、処分するか否かを決めるのに、「スパーク(心がときめきますか)」を判断基準とする。そして、「捨てる」と決めた物には、感謝の気持ちを込めながらも、スパッとお別れするという手法だという。コメディー番組でもよく出てくるほど、「コンドーする」は、米国の家庭で日常語として使われるようになった。
その捨てる物の中には、リサイクルされる物もある。米国ではここ20年間で、リサイクルに対する意識が急激に変化した。筆者が渡米した1990年代は、ガラスのボトルもプラスチック製品も分別することなく、同じゴミとして捨てていた。しかし、社会全体の環境への意識の高まり、自治体の音頭のもとコミュニティーでの努力などが実を結び、ゴミの分別制度も整備された。今では、平均的米国市民は「ペットボトルはリサイクルへ」…
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週刊エコノミスト
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