1~3月期成長率 市場予想上回る年2.1%増も輸出、設備投資、消費に弱さ=星野卓也
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内閣府が5月20日に発表した2019年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、前期比0・5%増、年率換算で2・1%のプラス成長だった。事前の市場予想ではマイナス成長が見込まれており、それを覆すポジティブサプライズとなった。
成長率の値は潜在成長率の1%弱を上回る高い水準だ。しかし、冷静になってその中身に目を移すと、内容は決して褒められたものではない。
個人消費は前期比マイナス0・1%、設備投資は同マイナス0・3%、輸出は同マイナス2・4%とGDPの主要3項目は軒並みマイナスとなっており、景気の地力は弱い。
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週刊エコノミスト
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