ニューヨーク市でいじめが増加している。地元紙とテレビ局が市内の教職員を対象に毎年実施している調査によると、２０１７年から18年の１年間の「いじめ、差別、ハラスメント」件数は５８７５件で、前年（３６６０件）比で60％増加した。

　ネットいじめも増えている。１年間の摘発件数は１２４２件で、調査を開始した14年と比較すると６倍まで膨らんだ。

　市内では、17年に悲惨な事件も発生。いじめ被害に遭っていた18歳（当時）の高校生が、いじめの加害者である15歳（同）と16歳（同）の高校生を教室内でナイフを使って攻撃し、15歳の少年を刺殺してしまった。18歳の高校生は刑事告発を受けた。