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週刊エコノミスト Online 学者が斬る・視点争点

デンマークの少子化克服策に学べ=倉地真太郎

(出所)Denmark Statistics Bankより筆者作成
(出所)Denmark Statistics Bankより筆者作成

子育て層以外の税制も充実

 世界経済フォーラムによるジェンダー格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数(2018年)」(0~1で表され、0に近づくほど格差が大きいことを示す) によれば、149カ国中1位はアイスランド(0.858)で、2位ノルウェー(0.835)、3位スウェーデン(0.822)、4位フィンランド(0.821)が上位に位置する中、デンマークも13位(0.778)と健闘し、北欧諸国は一般的にジェンダー平等化が進んでいると評価されている。対して日本は110位(0.662)と下位層に位置しており、先進諸国の中で後れを取っている。

 女性活躍をうたう安倍政権にとってジェンダー間格差を埋めていくことが喫緊の課題となっているが、現実には配偶者控除廃止の事実上の断念、待機児童解消までの目標達成期間の遅れなど、理念と政策の乖離(かいり)がみられる。

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