AIの統計的推定が生む「差別」=堀井亮
有料記事
性別、人種のデータで傾向を「学習」
銀行の与信判断、社員採用、マーケティングといったホワイトカラーの仕事が人工知能(AI)に置き換わりつつある。例えば、求人応募者の属性をAIに入力すれば、応募者がどれくらい役に立ちそうかの点数が出力される。もちろんAIの予想が外れることもあるが、過去のデータから属性と点数の関係を学習し、少しずつ修正していくことで正確になっていく。しかし、ここで問題となってくるのが「差別」の問題だ。性別や国籍といった属性だけで点数が異なったら、差別と感じる人もいるだろう。
残り2238文字(全文2484文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める