週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断
円高株安でマンション価格は2割下落も/2
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米トランプ大統領は5月末に来日した際、日本との貿易交渉について「大きな進展があった。とりわけ農業と牛肉で。7月の選挙が終われば大きな数字が出てくるのを待ってる!」とツイッターに投稿した。
安倍晋三首相は当初、日米貿易交渉を甘く見積もっていた可能性がある。しかし、米中貿易戦争を見れば明らかなように、貿易収支が具体的に改善するまで、トランプ氏は追及の手を緩めないだろう。まず農畜産品の輸入を迫り、次に自動車輸出の制限、足りなければ為替にまで話が及ぶだろう。つまりは「円高」への圧力だ。
円高で株安となれば当然、不動産市場は大きな下落圧力に見舞われる。図を見てほしい。東京都心3区(中央、千代田、港区)の中古マンション成約平米(1平方メートル)単価と日経平均株価が見事に連動しているのがわかるだろう。
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