教養・歴史書評

『平成の経済』 評者・後藤康雄

    著者 小峰隆夫(大正大学教授) 日本経済新聞出版社 1800円

    前例なき混乱期の30年を各種要素別に精密に解説

     半世紀にわたり日本経済に向き合い続けてきた重鎮エコノミストが、平成期の全貌をつづった日本経済論である。著者も述べている通り、連続的に変化する経済と、年号に直接の関係はない。しかし、平成への改元はくしくもバブル絶頂期のタイミングに当たり、経済の分水嶺(ぶんすいれい)であった。その後の平成は、わが国が見習える前例に乏しい課題に翻弄(ほんろう)され続ける歴史であった。

     本書の描く平成絵巻は、絢爛(けんらん)たる極彩色の中に怪しさが垣間見えるバブル末期から始まる。「平…

    残り921文字(全文1208文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月17日号

    勝つ負ける地銀ランキング18 弱まり続ける「稼ぐ力」 “利益率かさ上げ”のツケ ■大堀 達也/吉脇 丈志19 最新 地銀全103行収益力ランキング23「粉飾倒産」でヤケド負う ■編集部24 東証改革 時価総額500億円未満が1部市場に31行 ■編集部27 “無風”の減益 「益出しのネタ」尽きる “苦 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット