オーストラリア 経済優先で与党連合が勝利=守屋太郎
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5月18日投票の豪連邦下院総選挙は、経済運営の実績を強調したモリソン首相率いる与党保守連合が勝ち、続投を決めた。中道左派の最大野党労働党は、北東部クイーンズランド州で下院の2議席を失ったのが致命傷となり、政権奪回を逃した。同州では争点の炭鉱開発で賛成派が台頭、気候変動対策の強化を訴えた同党に逆風が吹いた。温室効果ガス排出削減より目先の経済を重視した形だ。
50歳前後までの豪州人は、不況を体験したことがない。1991年以来、長い景気拡大期を継続。しかし、6月5日発表の1~3月期国内総生産は、前年同期比1・8%増とリーマン・ショック直後の2009年以来の低水準だ。
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週刊エコノミスト
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