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ナイジェリア “のほほん”感漂う航空事情=山本久男

    待合室で2~3時間待たされることも、それに文句を言わないことも当たり前(筆者撮影)
    待合室で2~3時間待たされることも、それに文句を言わないことも当たり前(筆者撮影)

     3月に発表されたナイジェリアの航空各社の運航状況(2018年)によると、1年間に5万9818便の運航が予定され、3万6350便で遅延が発生、544便がキャンセルされた。定時運航率で見ると38%という低さだ(日本大手航空会社は90%)。しかし、待合室で何時間も待たされても、不思議と乗客の不満が爆発する場面に遭遇したことはない。搭乗開始のアナウンスが流れると、安堵(あんど)の歓声が上がることすらある。

     どの空港も、初めての客なら戸惑うことが多い。ラゴス空港もアブジャ空港も、ターミナルから飛行機までは、徒歩かバスで向かうのが基本なので、乗る飛行機を間違えないように注意しなければならない。ある航空会社では荷物を預けたあと、搭乗時にタラップの前に並べられた荷物を指さして「私の荷物」と言うと、飛行機に運んでくれる。これを忘れると持ち主不明の荷物が残り、出発が遅れる。

     目的地に到着しても油断はできない。荷物を受け取る際、タグと預け入れ荷物の半券をすべてチェックされるが、紛失していたりすると、執拗(しつよう)に責められる。確かに定時運航率は悪いかもしれないが、彼らは業務に非常に忠実なのだ。

    (山本久男・豊田通商ナイジェリア駐在員)

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