週刊エコノミスト Onlineワールドウオッチ

ドバイ ラマダンでも日中にアルコール=藤田徹

建設ラッシュが止まらない(筆者撮影)
建設ラッシュが止まらない(筆者撮影)

 今年も6月4日、ラマダンが終わった。イスラム教徒は日中、食事どころか水も飲めない厳粛な断食月間だが、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは環境が大きく変わっている。

 以前はラマダンの期間中、ほとんどのレストランが日中営業を停止していた。しかし、今年は多くのレストランが「政府の特別許可」を得て、日中からアルコールを提供した。

 2014年央から下落している原油価格のため、中東産油国の景気は低迷を続けている。ただ、ドバイはもともと産油量が少なく、欧州や中東諸国からのビジネスマン、観光客で経済が成り立っている。そのため、景気低迷下でもさらなる投資や訪問者を呼び込もうと、宗教的な規制を実質緩和しているように思える。

残り175文字(全文482文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事