週刊エコノミスト Online独眼経眼

米利下げで日銀緩和期待の高まりも=渡辺浩志

     トランプ大統領の無軌道な通商政策に金融市場が翻弄(ほんろう)されている。米中摩擦の長期化不可避の様相が強まるなか、関税問題はメキシコにも飛び火し、世界景気の後退懸念を高めている。市場参加者は米連邦準備制度理事会(FRB)に景気や株価の下振れ回避策を求め、予防的な利下げを促している。

     そうしたなか、米国の長期金利も大きく低下した。長期金利は期待短期金利(将来にわたって予想される政策金利の期間平均値)とタームプレミアム(将来の債券価格の変動リスク)の合計であるため、市場参加者の政策金利予想を表す「フェデラルファンド(FF)金利先物」と連動している。図1にみるように、FF金利先物は現在、市場参加者が来年末までに4回弱の利下げを予想していることを表しており(左目盛り)、それに呼応して米長期金利は2%近くまで低下している(右目盛り)。

     市場参加者の利下げ期待を背景に米国の長期金利が低下するなか、かつてドル・円レートと日米実質長期金利…

    残り673文字(全文1091文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月3日号

    勝ち残る 消える 大学16 中小私大の「大量淘汰」前夜 日大7校分の学生が消える ■中根 正義19 米一流大学の財務戦略 世界トップの競争力支える寄付と基金 ■片山 英治20 全国大学再編マップ 「1法人複数大」で統合進む ■木村 誠25 インタビュー 仲谷善雄 立命館大学長「日本語だけでは通用せず [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット