粉飾疑いのすてきナイス 取引縮小やメイン寄せの声
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粉飾決算などの疑いで証券取引等監視委員会と横浜地検特別刑事部が強制調査に入った、建築資材・住宅事業などを展開するすてきナイスグループ(横浜市)。会社側は「粉飾決算には当たらない」と疑惑を完全否定しているが、関係資料を押収されており、説明は客観的な裏付けに欠ける。粉飾の金額や経営への影響度は見えないが、「強制調査の事実は重い」(取引金融機関)との見方が大勢を占める。
強制調査に入ったのは今年5月。一部取引先ではその後、新規の取引を意図的に控えたり、縮小を進めたりする動きも聞かれる。融資残高が少ない取引金融機関が回収に走り、結果的にメインバンクが融資残高を膨らませる「メイン寄せ」を警戒する声も。「容疑の段階であるものの、粉飾決算リスクに対して保守的に捉えるのは当然の行動」(信用調査会社)。
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週刊エコノミスト
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