教養・歴史ワイドインタビュー問答有用

「性的には少数者でも、あらゆる問題から逃げていない」 普通の男として=虎井まさ衛・著述業/751

     子どもの頃、体(生物学的性)は女性だが、心(性自認)は男性であることに苦しんだ。唯一の解決策は、性別適合手術で体と心の性を一致させることだった。

    (聞き手=冨安京子・ジャーナリスト)

    ── 今は“普通の男の生活”に充足感を抱く日々だ、と。体は女体だが、自分は女ではなく男だと自覚されたのはいつでしたか。

    虎井 物心ついた頃です。しかし、大人になるにつれ必ず男体になっていくものだと信じていました。でも小学5年の時、学校の性教育の一環で「男女のちがい」という映画を見せられ、大人になっても女の体のままなんだと知って絶望の底に突き落とされたのです。

     ある日、テレビで(タレントの)カルーセル麻紀さんを見ました。両親の話では、男から女への手術を受けた人とのこと。えっ、性は変えられるんだ! と、雷に打たれたような衝撃が走りました。9歳でした。その日の日記には「性てんかん」の5文字。そしていつか絶対に男の体になるんだと決心したんです。

    残り4370文字(全文4782文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    8月11・18日合併号

    2020年後半 日本・世界経済大展望第1部16 「沈没」する自動車大国 苦境・群馬が暗示する近未来 ■神崎 修一/柳沢 亮/加藤 結花19 「トヨタ超え」テスラ、三つの理由 ■中西 孝樹20 コロナワクチン開発 「実用化まで1年半」でも野心的 ■近内 健22 米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 ■ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット