「人口減少」と向き合わぬ参院選 改憲へ温存された「伝家の宝刀」=平田崇浩
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参院選の候補者応援で全国を飛び回る安倍晋三首相が演説で積極的に触れない問題に「人口減少」がある。日本の政治が直面する大きな懸案なのに、なぜだろうか。
参院選の投開票が7月21日に迫ってきた。自民、公明の与党で改選過半数は上回るものの、日本維新の会などを加えた改憲勢力で参院の3分の2を確保できるかは微妙というのが、新聞各社の報じる選挙情勢の相場観だ。
老後資金の2000万円不足を指摘した金融庁の報告書を契機に「年金不安」がクローズアップされ、政権側が守勢に立たされる中で始まった選挙戦だ。
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週刊エコノミスト
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