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インド 日本の還流式ATMが普及=成岡薫子

労働者の振り込みや小売店の売上金の入金などで利用が増えている(NNA撮影)
労働者の振り込みや小売店の売上金の入金などで利用が増えている(NNA撮影)

 日本メーカーが得意とする紙幣還流式の現金自動受払機(ATM)が、インドでも浸透してきた。これまで現金自動支払機(CD)タイプがほとんどだったが、2014年に日立グループの還流式タイプの運用開始とともに普及が進んだ。今や約23万台あるATMの1割強を占める。背景には出稼ぎ労働者や小売店の利用増がある。

 メーカー別のトップは日立グループで、日立オムロンターミナルソリューションズ調べでは、これまでの累計設置数は約1万1000台と還流式市場で50%前後のシェア。13年に参入したOKIは同9000台超で、韓国ヒョースンとともに大手の一角を担っている。OKIは先月、国営銀行最大手インドステイト銀行から3500台の大型受注を獲得したと発表したばかりだ。

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