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ウクライナ 食文化の壁を越え、日本食が人気=深谷薫

    ウクライナの「麺屋武蔵」で提供されているラーメン(JETRO提供)
    ウクライナの「麺屋武蔵」で提供されているラーメン(JETRO提供)

     健康志向の高まりに伴う日本食ブームが、ウクライナに押し寄せている。首都キエフでは、2006年ごろから現地資本の和食チェーン3社が出店攻勢をかけはじめ、それぞれ9~21店舗を展開するまでに成長している。他の欧州諸国でも日本食の人気は高まっているが、隣国ポーランドの首都ワルシャワでも、5店舗以上を展開する日本食レストランは2社程度。キエフでの普及ぶりは群を抜いているといっていいだろう。

     ウクライナの伝統料理は、煮込み料理や揚げ物、薫製料理などがあり、タルタルとして生肉も食される。一方で「すし」の素材となる生魚を食べる習慣はあまりなく、苦手な人も多い。それでも日本食が受け入れられたのは、ウクライナ人にとって、日本食はヘルシーという考えが強いからだ。また、店側の努力があることも大きい。生魚が苦手な人でも楽しめるように、写真などで和食の見た目の美しさを強調し、生魚以外にも天ぷらやうどんなどのサイドメニューを充実させている。

     最近は、東京で人気のラーメン店「麺屋武蔵」のフランチャイジー(加盟店)が、キエフ市内に7店舗を展開している。高カロリーの代表食のラーメンでも、「日本食だからヘルシー」と考えている人は多そうだ。

    (深谷薫・JETROワルシャワ事務所)

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