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ブラジル ティラピア養殖横行に警戒感=美代賢志

固有種の宝庫であるアマゾン川
固有種の宝庫であるアマゾン川

 アマゾン川の上流・ペルーの熱帯雨林でティラピアの無許可養殖が横行している。アマゾン川の本流が流れるアマゾナス州では養殖を認めていないが、同じアマゾン水系の周辺の州では河川で網いけすを使用した養殖を認可している。このため、養殖のティラピアが逃げ出すことで在来種に影響を与えかねないとの警戒感がブラジル国内で強まっている。

 物流システムが未発達なブラジルの内陸部では、川魚が消費される。しかし在来種の多くは小骨が多く硬いものが多いため、骨切りをした後に油で揚げて調理する必要があるが、骨を切ることができる切れ味の良い包丁を持っている家庭は少ない。そのため、小骨がなく調理が簡単で、手ごろな値段の養殖ティラピアに人気が集まっている。

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