教養・歴史書評

驚異的な速度で著作続々 「古典中国」の渡邉義浩氏=加藤徹

    書評を書くのが追いつかない驚異的な速度で、良質な著作を続々と出す学者がいる。「古典中国」を専門とする早稲田大学の渡邉義浩教授だ。

     直近に限っても、4月に『始皇帝中華統一の思想』(集英社新書)、5月に『漢帝国』(中公新書)、6月に『人事の三国志』(朝日選書、1700円)と『三国志演義事典』(仙石知子氏との共著、大修館書店)、さらに『別冊NHK100分de名著 集中講義 三国志 正史の英雄たち』(NHK出版)が出た。この7月にも数冊の新著が刊行予定である。月刊誌どころか週刊誌に近いペースだ。

    『始皇帝 中華統一の思想』の副題は「『キングダム』で解く中国大陸の謎」。『週刊ヤングジャンプ』で連載中の歴史漫画『キングダム』の読者を対象とするが、この人気漫画を読んだことのない一般の読者にも、中国史の秘密がサクサクわかる。始皇帝の秦から中華人民共和国まで、歴代の中国は世界最大の専制的統一国家を作った。こんな地域は世界史上、中国だけだ。その秘密は「法家思想」にある。

    残り463文字(全文893文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    8月11・18日合併号

    2020年後半 日本・世界経済大展望第1部16 「沈没」する自動車大国 苦境・群馬が暗示する近未来 ■神崎 修一/柳沢 亮/加藤 結花19 「トヨタ超え」テスラ、三つの理由 ■中西 孝樹20 コロナワクチン開発 「実用化まで1年半」でも野心的 ■近内 健22 米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 ■ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット