経済・企業エコノミストオンライン

旧エルピーダとルネサスの明暗 官主導が招く日の丸半導体の没落=津田建二

    ルネサスエレクトロニクス社長兼CEOを退任した呉文精氏(Bloomberg)
    ルネサスエレクトロニクス社長兼CEOを退任した呉文精氏(Bloomberg)

     マイクロンメモリジャパン(旧エルピーダメモリ)とルネサスエレクトロニクスの明暗が分かれている。経緯は微妙に異なるが、この両社のもとをたどれば、NECと日立製作所、三菱電機の半導体事業が統合した会社だ。DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)部門がエルピーダ、非DRAM部門がルネサスとなった。エルピーダはその後、米マイクロン・テクノロジーに買収され、現社名に変更している。両社の明暗を分けたものは何だったのか。

     マイクロン傘下となった後の旧エルピーダの躍進は目覚ましい。非上場のため詳細な業績は明らかでないものの、躍進の象徴となったのが今年6月に完成した広島工場(広島県東広島市)の新製造棟だ。DRAMでは国内最大の生産能力を誇り、新棟では「1Yナノメートル」世代と呼ばれる最先端の17~16ナノメートルという微細なDRAMを生産。年内にはさらに微細な「1Zナノメートル」世代のメモリー生産も始めるという。広島…

    残り1785文字(全文2201文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    8月11・18日合併号

    2020年後半 日本・世界経済大展望第1部16 「沈没」する自動車大国 苦境・群馬が暗示する近未来 ■神崎 修一/柳沢 亮/加藤 結花19 「トヨタ超え」テスラ、三つの理由 ■中西 孝樹20 コロナワクチン開発 「実用化まで1年半」でも野心的 ■近内 健22 米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 ■ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット