丸紅 電力事業 分散電源・小口向けを強化=横田善明
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丸紅の電力事業のビジネスモデルは現在、世界各国で大型発電所を建設し、長期契約に基づき地元電力公社などに売電するIPP(独立系発電事業)が中心だ。今は事業領域をこの「大型発電所・大口需要家向け」だけではなく「分散電源・小口需要家向け」へ拡大している。
新たな取り組みとして、5月に英国のスタートアップ「アズーリ・テクノロジーズ」への出資を決め、筆頭株主になる予定だ。同社はケニアやタンザニアなどアフリカの未電化地域で、太陽光パネル・蓄電池の自家発電キットを販売する。モバイル端末で1日50セント~1ドル(約55~110円)を前払い決済する仕組みだ。
日払いで、支払いが滞れば発電が止まる仕組みになっている。自家発電した電気を生かせるよう、LEDライト、ラジオやテレビもセットで販売する。アズーリ社のシステムは、各戸の電力使用パターンを機械学習して、天候や蓄電残量に応じて、自動的に照明やテレビの輝度を調節する。
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