台湾総統選候補に親中派・韓氏 「100年に1人の政治的奇才」=坂東賢治
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来年1月投開票の台湾総統選で再選を目指す民進党の蔡英文総統(62)の対抗馬となる野党、国民党の候補が7月16日に決まった。昨年11月の統一地方選で「韓流」ブームを巻き起こし、高雄市長に当選した韓国瑜氏(62)だ。
世論調査に基づく党内予備選で鴻海(ホンハイ)精密工業前会長の郭台銘氏(68)らに大差で勝利した。米『ニューヨーク・タイムズ』紙は「親中派市長が候補に」との見出しの記事(7月16日)で大衆的人気の高い韓氏を「ポピュリスト」と表現した。
蔡氏に民進党の予備選で敗れた頼清徳前行政院長(首相)は、韓氏について「100年に1人の政治的奇才」と評す。話術に優れ、農産物市場のトップを務めた経歴から「八百屋のCEO」をキャッチフレーズに庶民性を訴え、「高雄を豊かにする」と経営手腕を強調して人気を集めた。
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週刊エコノミスト
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