教養・歴史書評

『中国の金融経済を学ぶ 加速するモバイル決済と国際化する人民元』 評者・田代秀敏

    編著者 小原篤次(長崎県立大学准教授) 神宮健(野村総合研究所〈北京〉金融イノベーション研究部部長) 伊藤博(東京大学大学院学術研究員)  門闖(大阪産業大学教授) ミネルヴァ書房 3000円

    世界に類のない中国金融界 簡潔・明快に解説

     中国は金融超大国である。国内預金額は190兆元(約3000兆円)を超え、世界1位で日本の約4倍の水準である。中国の株式市場の時価総額は日本を抜き世界2位で、資金調達額は世界1位である。その上、アリババやテンセントなどのフィンテック(ファイナンステクノロジー)企業により、中国ではキャッシュレス経済が完成しつつある。

     文化大革命で銀行が完全廃止されて金融が消滅した状態から、改革開放後の40年間でここまで急速に発展した中国の金融経済は、極めて特殊であり、理解が困難である。

    残り885文字(全文1238文字)

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