教養・歴史書評

『言葉の服 おしゃれと気づきの哲学』『長期停滞の資本主義』『カジノミクスの賽(さい)は投げられた』『大阪 都市の記憶を掘り起こす』

『言葉の服 おしゃれと気づきの哲学』 堀畑裕之著 トランスビュー 2700円

 服飾デザイナーの著者は、日常の言葉から新しい服が生まれるという。「おしゃれ」とはそもそも「晒(さらし)木綿」「しゃれこうべ」などにも使われる「晒(さ)れる」という意味。年とともに自分らしいスタイルで生きたくなるのは、余分なものを脱ぎ捨て、晒らされ、素のままの自分でいいと思えるからだ。それが、あえて簡素に貧しく見せる「略(やつ)し」の美へとつながっていく。あらためて日本の美意識について気づかされるエッセー集だ。(C)

残り740文字(全文988文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事