『言葉の服 おしゃれと気づきの哲学』『長期停滞の資本主義』『カジノミクスの賽(さい)は投げられた』『大阪 都市の記憶を掘り起こす』
有料記事
『言葉の服 おしゃれと気づきの哲学』 堀畑裕之著 トランスビュー 2700円
服飾デザイナーの著者は、日常の言葉から新しい服が生まれるという。「おしゃれ」とはそもそも「晒(さらし)木綿」「しゃれこうべ」などにも使われる「晒(さ)れる」という意味。年とともに自分らしいスタイルで生きたくなるのは、余分なものを脱ぎ捨て、晒らされ、素のままの自分でいいと思えるからだ。それが、あえて簡素に貧しく見せる「略(やつ)し」の美へとつながっていく。あらためて日本の美意識について気づかされるエッセー集だ。(C)
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