教養・歴史書評

日韓共通テーマとしてのフェミニズム=永江朗

 雑誌『文藝』2019年秋季号(河出書房新社、1380円)が、文芸誌としては異例の売れ行きを見せている。7月5日発売の同号は発売から5日で重版を決定。この第2刷も予約のみでほぼ完売となって、同月12日には3刷を決定した。

 秋季号の特集は「韓国・フェミニズム・日本」である。この1年あまり、韓国現代文学の翻訳出版が続いている。音楽のK─POPに倣って、「K文学」などとも呼ばれる。クオン、白水社、晶文社、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)などが競うように韓国の小説を出版している。なかでも昨年12月に出たチョ・ナムジュの『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)は、刊行4カ月で13万部を突破するヒットと…

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