新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 エコノミストリポート

ムーディーズ トップ企業で続く異例の格下げ 政府格付けを超えた会社に集中=廣瀬和貞

「Aa3」から「A1」への格下げが相次いだムーディーズ(Bloomberg)
「Aa3」から「A1」への格下げが相次いだムーディーズ(Bloomberg)

 2019年に入り、日本のトップ企業の「格下げ」が相次いでいる(表1)。といっても、日本で活動する複数の格付け会社のうち、下げたのは米国系のムーディーズだけである。一連の格下げはいくつかの意味で異例だ。

 一つ目は、下げたのがJR東海、キヤノン、JT、NTTといった極めて高い格付けの企業ばかりであることだ。

 格付けとは、企業が社債や借入金を返済する能力(信用力)を格付け会社が評価したものだ。具体的にはその企業が事業によって生み出すキャッシュフローの安定性と財務構成の強さが評価される。「Aa3」は、21段階ある格付けのうち最上位から4番目という極めて高い水準だ(表2)。

残り3259文字(全文3545文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事