週刊エコノミスト Online書評

元号と政治は無縁でない 時々刻々の舞台裏明かす=井上寿一

 新元号「令和」の発表はぎりぎりまで、毎日新聞「代替わり」取材班『令和 改元の舞台裏』(毎日新聞出版、1000円)によれば、正確には13秒前まで情報は秘匿された。記者会見室の最前列の記者たちには、会見台の上に置かれた額の前方がわずかに上がり、文字が見えたからである。しかし13秒ではスクープとして報道することはできなかった。

 歴史をさかのぼれば、「大正」への改元は新聞がスクープに成功した。「昭和」の時は誤報事件が起きた。東京日日新聞が号外で「光文」と報じた。号外から2時間強たったあと、枢密院の会議が元号は「昭和」と認め、スクープは誤報となった。このような前例を踏まえれば、今回の措置は当然だった。

残り587文字(全文887文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

8月23日号(8月16日発売)

電力危機に勝つ企業12 原発、自由化、再エネの死角 オイルショックを思い出せ ■荒木 涼子/和田 肇15 電力逼迫を乗り越える 脱炭素化が促す経済成長 ■編集部16 風力 陸上は建て替え増える 洋上は落札基準を修正 ■土守 豪18 太陽光 注目のPPAモデル 再エネは新ビジネス時代へ ■本橋 恵一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事