週刊エコノミスト Online学者が斬る・視点争点

デンマーク、特定地域に移民集中=倉地真太郎

    周辺地域と分断、地域間格差も

     法務省によれば、2018年6月末時点での在留外国人数は、263万人を超え、過去最高を記録した。望月優大氏が『ふたつの日本』(講談社現代新書)で指摘するように、政府は外国人労働者の受け入れ拡大について、「移民政策ではない」と主張し、新たに在留資格「特定技能」を新設し、あくまで労働者受け入れとしての「外国人政策」を強調してきた。だが、日本で暮らす移民は労働者である前に生活者だ。当然、子どもを産み、育てる世帯もいるし、コミュニティーを築き、地域と交流をする。しかし、移民が集中する都市部の自治体では、言語政策や学校教育の支援体制が不十分であり、一部の地域ではボランティア組織や地域組織に頼らざるを得ない状況にある。移民政策なき移民国家である日本は、今後どのようにして多文化共生社会を築いていけばいいのだろうか。

    残り2198文字(全文2567文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    6月22日号

    EVと再エネ 儲かる金属14 日米欧中の電池大争奪戦 政府と企業の胆力が試される ■金山 隆一18 レアアースのネオジム 双日が豪ライナスに出資 ■小田切 尚登/編集部19 ネオジム磁石 大同特殊鋼とホンダが独自開発 ■編集部20 株価急騰 EVで注目の海外企業はこの5社 ■編集部21 銅 「新しい [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事