新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

「紙から電子へ」加速するコミック=永江朗

 電子書籍の市場が拡大している。全国出版協会・出版科学研究所の発表によると、今年上半期(1~6月)の販売額は1372億円で、前年同期比22%増となった。紙の書籍・雑誌が6371億円で4・9%減だったのと対照的な結果となった。

 なかでも大きく伸びたのがコミックである。27・9%増の1133億円で、電子出版全体の8割を占めている。コミックは紙版のコミックス(コミックの単行本。同研究所の統計では雑誌の販売額に含まれる)も5%増と好調だったが、「紙から電子へ」という流れは明らかだ。

 電子コミックが好調だった理由としては、映像化作品のヒット、出版社や電子書店の積極的なキャンペーンに加え、1話ずつの販売や無料試し読みなどデジタルならではの販売宣伝方法が挙げられる。また、「漫画村」など海賊版サイトが閉鎖された影響も大きいといわれる。

残り520文字(全文884文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事