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スズキ、トヨタと資本提携 自動運転出遅れに頼れる後ろ盾 生き残りへ89歳会長の決断=河村靖史

2016年に業務提携について記者会見したトヨタ自動車の豊田章男社長(左)と鈴木修会長だが、資本提携に踏み出した(Bloomberg)
2016年に業務提携について記者会見したトヨタ自動車の豊田章男社長(左)と鈴木修会長だが、資本提携に踏み出した(Bloomberg)

 トヨタ自動車とスズキが8月28日に発表した資本提携。自動車業界が変革期を迎える中、自動運転技術などで大きく出遅れているスズキが「寄らば大樹」とばかりに、トヨタを後ろ盾に生き残る道筋をつけた。

 今回、トヨタはスズキが保有する自己株式を約960億円で取得し、4・94%を出資する。スズキも480億円相当のトヨタ株式を取得、相互出資することでスズキとしての独立性を確保する姿勢を示した。

 両社は2017年に包括提携することで合意し、トヨタのハイブリッド技術をスズキに供与することや、スズキが高いシェアを持つインドで電気自動車(EV)分野の協力をすることなどを決めていた。ここにきて両社が資本提携に踏み込むのは、将来に対する不安が高まっているためだ。

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