中西敦士 トリプル・ダブリュー・ジャパン代表 排尿タイミングを事前に予測
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尿意を認識しづらい高齢者や意思を伝えるのが難しい障害者向けに、排尿のタイミングを事前に知らせる装置「DFree(ディー・フリー)」を開発。自力でトイレに行けるよう支援し、介護の負担軽減も狙う。
(聞き手=岡田英・編集部)
開発のきっかけは29歳のとき、経営を学びに留学していた米国の路上で漏らしてしまったことでした。起業のアイデアに考えを巡らす中、日本では大人用の紙おむつの出荷額が子ども用を逆転し、むしろ大人の方が漏らしているんだと気付いたんです。
介護現場では排せつのケアが大変なことも知り、事前にタイミングを予測できないかと考えました。超音波検査でおなかの中の赤ちゃんの様子が分かるなら、排せつ予測にも活用できるはずと開発を始め、排尿を予測する装置として商品化したのが「DFree」です。「D」は英語のおむつ(diaper)の頭文字で、「おむつからの解放」という意味があります。
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週刊エコノミスト
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