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週刊エコノミスト Online 挑戦者2019

藤原謙 ウミトロンCEO データで養殖魚の餌やり効率化

 いけすを泳ぐ魚の映像解析や人工衛星から得られるデータを基に、最適な分量・タイミングで自動給餌するシステム「ウミトロンセル」を開発。養殖業者の悩みの種だった餌代を減らし、成長をサポートする。

(聞き手=藤枝克治・本誌編集長、構成=岡田英・編集部)

 養殖魚の餌となる魚粉の価格が高騰しています。天然の漁獲量が頭打ちになる中で世界の養殖業が伸び、餌の需要が高まっているためです。日本の養殖業では餌代が生産コストの半分以上を占め、主要な養殖魚のマダイやブリでは6~7割にも達し、経営を圧迫。餌やりは養殖業の最重要課題です。

 どのタイミングで、どれくらいの量の餌をやるのが最も効率的か。いけすに入れたカメラで魚が餌を食べる様子を画像解析したり、人工衛星を使って海水温やプランクトン分布を分析したりし、「最適」な餌やりができるのがスマート給餌機「ウミトロンセル」です。

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