国際・政治ワールドウオッチ

香港 小売り、飲食、観光に「打撃」=江藤和輝

小売り、観光、飲食などの業界で失業率が上昇している(筆者撮影)
小売り、観光、飲食などの業界で失業率が上昇している(筆者撮影)

 香港特区政府が発表した2019年第2四半期(4~6月)の域内総生産(GDP)伸び率は前年同期比で0・5%、前期比ではマイナス0・4%となった。上半期の伸び率は2009年以降で最も低く、通年の伸び率予測は5月に発表した2~3%から0~1%に下方修正した。米中貿易摩擦や世界経済の低迷といった要因のほか、昨今のデモ活動による影響で小売り、飲食、観光業界が打撃を受けて経済の疲弊を悪化させたと指摘されている。

 陳茂波・財政長官は、6月から続くデモの暴徒化が早々に収束しなければ失業率が上昇圧力を受けると警告。香港の経済環境は「台風警報」が発令されている状況と形容し、第3四半期は前年同期比でマイナス成長となり、景気後退(リセッション)入りする可能性が高いとの見方を示した。

残り188文字(全文522文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事