アップルの新製品開発が促すディスプレーの進化=津村明宏/35
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米アップルは9月10日、スマートフォン「iPhone」やスマートウオッチ「アップルウオッチ」の2019年新モデルを発表した。iPhoneの19年モデルは「前モデルのマイナーチェンジにとどまる」とうわさされていたとおり、初の3眼カメラを搭載したものの、前モデルと同様に有機ELディスプレー搭載モデルが2機種、液晶ディスプレー搭載モデルが1機種と、ディスプレーに関しては前モデルのラインアップを踏襲した。大規模なアップデートは20年モデルで実施されるとみられており、第5世代通信規格(5G)への対応などが図られると予想されている。
iPhoneは年間で約2億台が売れる。スマホ出荷台数の低迷や買い替えサイクルの長期化などで、新モデルの発表はかつてほど注目を集めなくなりつつある。とはいえ単一機種として「世界で最も台数が出る電子機器」であることに変わりはなく、半導体や電子部品のメーカーにとって、iPhoneへの供給が魅力的であることは言うまでもない。
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週刊エコノミスト
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