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舞台 風姿花伝プロデュース「終夜」 積年の思い乗せた言葉の奔流 濃密な一夜の掛け合いを堪能する=濱田元子

 

ちょっと不便だけれど、そこに行けば何か面白いものに出合える。JR目白駅から徒歩18分、目白通り沿いにある100席ほどの小劇場「シアター風姿花伝」は、そう思わせてくれる劇場の一つだ。

 支配人は青年座出身の女優、那須佐代子。「上質な芝居を創ることを第一義に、成熟したストレートプレイ(せりふ劇)を」と、オープン12年目の2014年から、年1本のペースでプロデュース公演を続けてきた。

 14年の「ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる」(ラーシュ・ノレーン作、上村聡史演出)、17年の「ビューティ・クイーン・オブ・リナーン」(マーティン・マクドナー作、小川絵梨子演出)など、上演作は常に高い評価を受けている。

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