映画 スペインは呼んでいる 旅ドキュメンタリーを換骨奪胎 芸達者の変化技が止まらない=芝山幹郎
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日本では一部のファンが支持しているだけのようだが、〈トリップ〉シリーズは、英国で相当に人気が高い。
第1作が「スティーヴとロブのグルメトリップ」(2010年。原題は「トリップ」だった)、第2作が「イタリアは呼んでいる」(14年)、そして第3作が、ようやく日本公開される「スペインは呼んでいる」(17年)だ。
日本での扱いが地味なのは、監督がマイケル・ウィンターボトムだからかもしれない。「バタフライ・キス」(1995年)や「マイティ・ハート/愛と絆」(07年)といった作品の印象もあって、この人には「真面目な監督」のレッテルが貼られている。
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週刊エコノミスト
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