週刊エコノミスト Onlineアートな時間

クラシック 東京交響楽団 2020年度「名曲全集」=梅津時比古

     各オーケストラが2020年のシーズン・プログラムを発表する時期である。それぞれに腕によりを掛けていて、聴き応え十分。たとえば読売交響楽団は、新たに指揮者/クリエイティヴ・パートナーに就任した気鋭の鈴木優人が、シューベルトとベリオに鮮烈な視点をもたらすことが予想される。

     どの楽団にも、いわゆる名曲シリーズ的なものがある。これは多くの人にクラシック音楽になじんでもらおうという企図の下に、よく知られたベートーベン《運命》や、チャイコフスキー《悲愴》などを核に据えて、聴きやすい日時、料金を設定するものである。2020年のシーズンの名曲シリーズを見てみると、東京交響楽団のものが断然、面白い。プログラム、出演者ともに素晴らしく充実した企画で、単なる名曲シリーズをはるかに超えている。

     20年4月から始まる「名曲全集」と題した全10回のシリーズで、会場は川崎市のミューザ川崎シンフォニーホール。とりわけ面白いのは、ベートーベンのピアノ協奏曲の0番と6番が入っていることである。

    残り774文字(全文1210文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    7月14日号

    コロナが迫る 非接触ビジネス第1部16 「脱3密」に勝機あり リアル×ネットで株価急騰 ■白鳥達哉/種市房子19 インタビュー 鈴木康弘 日本オムニチャネル協会会長、デジタルシフトウェーブ社長 「ネット起点に、実店舗を運営」20  諸富徹 京都大学大学院 経済学研究科教授 「脱炭素社会への契機にも」 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット