週刊エコノミスト Online書評

『解読 ウェーバー 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」』 評者・服部茂幸

    著者 橋本努(北海道大学大学院教授) 講談社 1900円

    今も論争の的になる古典 「天職倫理」の概念に着目

     マックス・ウェーバーの主著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(以下『プロ倫』)は社会科学の古典の一つである。しかし難解な『プロ倫』が何を主張しているのか、その主張は実証されうるのかという基本的なところが、今でも論争の的である。その『プロ倫』の論理を解剖したのが本書である。

     本書は『プロ倫』のプロテスタンティズムの倫理には二つの要素があると言う。一つは神のために人間の生活…

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