民営企業に広がる共産党支配 “毛沢東回帰”に渦巻く不満=金子秀敏
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中国建国70周年を祝う軍事パレードが10月1日、北京の天安門広場で行われた。
前日、故毛沢東主席の遺体を安置した毛主席記念堂を参拝した習近平国家主席は、建国宣言当時の毛氏と同じ灰色の中山服を着用し、天安門上から「社会主義の中国は世界の東方にそびえ立ち、いかなる勢力も我々の偉大な祖国の地位を揺るがすことはできない」と演説した。
米国を射程に入れた大陸間弾道ミサイル「東風41」が軍事パレードで初公開された。習主席の演説が、新冷戦に突入した米国に対する軍事威嚇であることは明らかだが、それだけではない。国内向けには「社会主義の中国」という表現が重要な意味を持っている。
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週刊エコノミスト
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