新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 エコノミストオンライン

離脱期限直前まで“ドタバタ” 英国とEUの果てなき交渉=石野なつみ

保守党大会でEU離脱の新提案を発表したジョンソン英首相=10月2日(Bloomberg)
保守党大会でEU離脱の新提案を発表したジョンソン英首相=10月2日(Bloomberg)

 英国の欧州連合(EU)離脱の期限が10月末に迫る中、期限直前になっても英政府とEU側との攻防戦が続いた。焦点となっていたアイルランド国境問題で、ジョンソン英首相が10月2日、新提案を発表。英政府とEUとの間でぎりぎりまで調整が続き、アイルランド島の情勢不安を回避できる最大限の譲歩を双方が提示したが、10月17、18日に開かれるEU首脳会議で最終決着に至らない可能性が捨てきれない。

 英国が国民投票を経て、EU離脱を正式に表明してから2年半。英国とEUは昨年11月、2020年末まで英国がEUの単一市場に残る移行期間を設けることや、英国がEU離脱後も互いに双方の市民の権利を保障することなどで合意した。ただ、アイルランド国境問題については「厳しい国境管理は設けない」ことで一致したものの、移行期間終了までに具体策がまとまらない場合はEUと英国全土を単一の関税区域とする「バックストッ…

残り3493文字(全文3885文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事