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舞台 「東京芸術祭2019」 従来の価値観に更新迫る問いかけとしての芸術祭=濱田元子

どことなく猥雑(わいざつ)なイメージのあった東京・池袋(豊島区)が、芸術文化を発信する劇場都市へと変貌しつつある。

 きっかけは2014年、日本創生会議が豊島区を東京23区では唯一「消滅可能性都市」に挙げたこと。その危機感をバネに、持続発展都市を目指した取り組みの一つが、文化の力を生かした都市再生だ。

 来年には「国際アート・カルチャー都市」のシンボルとして、旧区庁舎・公会堂跡地に八つの劇場を備えた複合商業施設「Hareza(ハレザ)池袋」がオープンする。

 そんな池袋地区で開催されているのが今年4年目となる「東京芸術祭2019」だ。野田秀樹の「Q:A Night At The Kabuki」や独トーマス・オスターマイアーの「暴力の歴史」といった国内外の話題作のほか、国際共同制作作品、伝統芸能などのプログラムが並ぶ。Hareza内で先行オープンする「東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)」も会場となる。

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