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楽天の携帯電話で障害 「つながらない」利用者続出 複数エリアに“電波の穴”=小山安博

楽天の三木谷浩史会長兼社長。大手3社の寡占状態に風穴を開けると期待される
楽天の三木谷浩史会長兼社長。大手3社の寡占状態に風穴を開けると期待される

 楽天モバイルは10月、5000人を対象に自社の通信回線を使った携帯電話の試験サービス「無料サポータープログラム」を開始した。しかし、同月22日の時点で5000人のうち2割弱のモニターが楽天回線につながらないなどのトラブルが発生した。

 楽天グループは2014年10月29日から他社の通信回線を借りて格安携帯電話事業に参入。このたび念願だった自社の通信回線によるサービスをスタートさせた。しかし、当初は10月時点で全国誰でも利用できる本格的なサービスとして始める計画だったが、基地局整備の遅れなどを理由に延期。無料サポータープログラムという人数とエリアを絞ったサービスとして始めた。本格的なサービス開始が遅れたうえに、限定的なサービスでもトラブルが発生し、同社にとっても試練の時が続いている。

 無料サポータープログラムの対象は東京23区、名古屋市、大阪市、神戸市の居住者。抽選に当たった5000人が無料モニターとして来年3月まで楽天回線対応の携帯電話を使用。期間中に、回線の通信テストや複数回のアンケートに協力する。

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