週刊エコノミスト OnlineワシントンDC

WASHINGTON D.C. ロシアとイランが台頭 米退却で中東情勢に変化=会川晴之

    距離は縮まるばかり(プーチン露大統領〈左〉とサウジのサルマン国王〈右〉)=2014年 (Bloomberg)
    距離は縮まるばかり(プーチン露大統領〈左〉とサウジのサルマン国王〈右〉)=2014年 (Bloomberg)

     米軍特殊部隊は日本時間の10月27日、シリアに潜伏中だった過激派組織「イスラム国」(IS)のアジトを急襲した。居合わせたバグダディ指導者は自爆して死亡、ホワイトハウスで日曜朝9時から緊急会見したトランプ米大統領は「世界は平和になった」と、成果を強調した。だが、米軍のシリアからの撤退や米国とイランの対立激化もあり、中東地域の不安定化は収まる気配はない。

     トランプ氏は10月初旬、シリア駐留の米兵約1000人の撤退を表明した。米議会などから「シリアのアサド政権や、それを支援するロシア、イランを利するだけだ。ISも復活しかねない」と批判の声が上がった。だがトランプ氏は耳を貸さず、撤収を開始した。トルコは好機到来と判断、国境地帯からのクルド人勢力一掃を目指しシリアに進攻した。クルド人勢力は2014年以後、米軍とIS掃討戦の主力として共闘してきた。掃討戦…

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